Jimmy

あばずれのJimmyのレビュー・感想・評価

あばずれ(1965年製作の映画)
4.5
1965年製作公開された映画だが、長年にわたって「原版もプリントも存在しない失われた映画」とされていた渡辺護監督のデビュー作🎥

2014年に上映用16mmフィルム(短縮版)が発見されて観ることが出来るようになった映画であり、もともと成人映画として作られたようだが色っぽさはライトな感じで描かれており、父親の復讐劇というノワール・フィルムとして見事な映画であった😎✨

小さな印刷工場の社長をしている山川剛造(千田啓介)には高校生の娘=立子(飛鳥公子)がいて、父親が元ホステスの女(左京未知子)と再婚した。はじめのうちは良い家庭になりそうだったが、義母が「立子を誘拐させて剛造から身代金を取る計画」を立てて実行したことで父親は無一文になり死ぬ。娘の立子は、義母に復讐するために身体を売って大金を集めて……という凄い執念😱💦

序盤では、「工場社長と結婚した女は『この男から搾り取るだけ…』という怖さ」があって、「なんという悪女…」と思っていたら、中盤以降の復讐に突き進む娘が凄すぎて「お~ぉ、義母を上回る悪女」と驚きの展開😲

こんな素晴らしい映画を観て、本当に嬉しい‼️
できることならば、短縮版でない全長版を観てみたいものだが、難しいかな…😑

後年の渡辺護監督作品は、美保純や可愛かずみなどの日活映画を学生時代に映画館(いつも3本立て)で良く観たものだが、こんな傑作でデビューされていたとは知らなかった。
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