【台湾と日本】
日本・台湾合作映画。
エッセイストの一青妙(ひとと・たえ)と歌手の一青窈(ひとと・よう)の姉妹は、台湾人の父と日本人の母を持つ。一青(ひとと)という姓は母方のもので、つまり日本の姓である。ちょっと変わっているけれど。
本作品は、幼い頃に台湾で育ち、その後日本に移った一青姉妹と母の暮らしぶりを中心にしているが、父母それぞれの人生模様もちりばめられている。
台湾人と結婚してしばらくは台湾暮らしだった姉妹の母は、台湾料理を覚えて、日本に帰ってからもしばしば娘たちのために台湾料理を作っていたという。
作中の豚足料理など、私は食べたことがないので、一度食べてみたいなと思った。
作品としてのまとまりや、父母を含めたあの時代の人間の生き方を十分に捉えるという点からすると、やや物足りないところも残るかな。