調伏系V魔虚羅

トゥルー・グリットの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
4.5
父親を殺された14歳の少女マティは、真の勇気を持つといわれる保安官のコグバーンに犯人の追跡を依頼。テキサス・レンジャーのラビーフも加わり、かたきのチェイニーを追うこととなる。

どんどん増えていく死体、意外と重めな共通の目的、それらに似つかわしくないセリフの端々に散りばめられているユーモアのセンスが実にコーエン兄弟らしい。時が過ぎようが風化しない一人の優しき荒くれ者と少女の絆、他の西部劇とは明らかに一線を期す哀愁を漂わせる結末に目頭が熱くなった。この世で代償無しで手に入る物、それは神の慈悲だけである。
コーエン兄弟監督作品の中でもトップクラスに好きです。というかヘイリー・スタインフェルド、本作が長編初出演と聞いて本当に驚きました。物凄いセリフ量に演技力…『スウィート17モンスター』でも素晴らしい演技を披露し好きになりましたが、初出演でもこんなに凄まじいとは。
調伏系V魔虚羅

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