この時代のアメリカの砂っぽく埃っぽい感じがよく出ていた。
けっして昔を美化してはいないところが良い。
例えば、アメリカ原住民をどのように扱っていたかが客観的に描かれている。
特に理由もなく小突き倒したり、祈りの途中で容赦なく殺したり、およそ人間扱いとは思えない所業。人間なんてこんなものかと思う。
しかし、風景のひとつとして正確に表現することで映画の真実味は高まる。
熊の皮を被った人が出てきて興味深い。ネイティブアメリカンの詩に黒熊の詩があるのを思い出した。彼らは文字を持たない。
登場人物たちの攻防。もちろん夢中で楽しんだ。見終わってから感じるのは大きな時間の流れ。そして星空の美しさは格別。