たなぴょん

トゥルー・グリットのたなぴょんのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
4.5
父を殺された娘が犯人に復讐する旅に出る話。

いつも思うけど、こういうことするから人間は。。。
と思ってしまう。

憎しみが憎しみを生むとはこういうことなんだろう。

こんなこと言ってたら元も子もないけど、どうしても考えてしまう。

まあこんなのは前提として無視して考えるのが西部劇を見る際の掟だろうか。

コグバーンの、なんやかんや職務を全うする姿
マティの年齢に似つかわしくない交渉力
ラビーフのまっすぐさ
というキャラクターが立っていたように思える。

特にコグバーンが気に入った。
「黙って結果を見せる男」という印象が強く、個人的にはこれこそが男のあり方ではないかと思う。

グダグダ言わずにちゃっかり結果を残すのがかっこいい男ではないだろうか。

そしてマティの勇敢さ。
堂々と大人と交渉をする。時には嘘もつく。
こんなに勇敢でいられる少女がどこにいるか。
自分も見習わないといけない。

西部劇はあまり見ないが、馬と銃とあの独特な街の雰囲気がたまらなく好きである。

短期間の旅でも強く印象に残ることがある
というメッセージには共感を覚える。

人間関係でも、長く一緒にいたからといって必ずしも深い仲になれるとは限らないのと同じように。

「どんだけ殺してんだよ!!!」とツッコミを入れたくなる、はちゃめちゃな感じも大好き。

マット・デイモンだったって後から気がついた。