ほおづき

暗黒女子のほおづきのレビュー・感想・評価

暗黒女子(2017年製作の映画)
4.0
百合xミステリー

生徒たちの憧れの存在だった女生徒の不可解な自殺に動揺するお嬢様高校を舞台に、彼女を殺害したと疑われる文芸サークルのメンバーが、朗読会で真犯人を告発する小説を発表するという取り留めもないおはなし。

そして開始から突然はじまる闇鍋w


『ゴーンガール』みたいな演技性パーソナリティ障害全開の女子が私利私欲を肥やして蹂躙していく様は一周まわったとしても笑うし、”驚愕のラスト”にも無理があるw おおまかに先が読めてしまう展開もいろいろ雑すぎてつっこみどころが多い世界観だけど
いいと思うw

どう考えても雰囲気重視で
ミッション系学園、百合もの、渋い色の制服のかわいさ、読書会、姉妹制度、憧れのお姉様、学園内のあいさつが「ごきげんよう」・・・
序盤から『マリみて』を意識してるかのような流れと演出で、ロサ・キネンシスとか言い出さないかと思うような展開で
あのパロディだと思って見るなら、うんうんこれこれという感じの耽美な世界。

 
そこに文芸サークルでミステリーって要素が加わるから、好きな人は好きだと思う。なんだかんだ結構しっかりとしたプロットで、伏線を回収しまくる終盤の展開は面白かった。

キーアイテムがすずらんだからしょうがないんだけど、制服が冬服であればもっとよかったなぁ。