気になっていたけどなかなか見ることができず、DVDでようやく鑑賞。
最近オーシャンズを見たり、スティングを見直したりとクライムフィルムをたくさん見ていたけど、これまで見てきたクライムフィルムとはまた違った趣の映画だった。
クライムフィルムというとどことなくスマートでお洒落な印象のものか、もっとコメディタッチのものとかが思い浮かぶのだが、この映画はとても素朴な雰囲気がして面白かった。
主人公たちはウェストバージニアで働くブルーカラーの田舎者で別に何かのプロフェッショナルってわけでもないし、某オーシャンさんたちみたいに高そうなスーツを着てるわけでもない。金庫破りのバングだってなんかただの下品なおっさんって感じだし、その弟たちは普通にアホだ。正直「こんなメンツで盗みが成功するのか?」って感じなんだがところがどっこい、主人公たちはこれでなかなかの切れ者だし、最後のネタ晴らしなんて見せられると「おぉ~、なかなかどうしてやるじゃねぇのこのおっさん!」っと思わず拍手を送りたくなってしまった(笑)
展開は若干スローペースでもたついてるかなーと思うところもあるが、それすらもアメリカの片田舎のゆっくりとした雰囲気にのまれていくようで、個人的にはそこまで気になるものではなかった。
スマートなんだけど決して気取っていない、クライムフィルムなのになぜかのほほんとした気分になってしまう楽しい映画だった。