モモモ

アンチャーテッドのモモモのレビュー・感想・評価

アンチャーテッド(2022年製作の映画)
3.9
ゲーム4作の前日譚と言うよりも、ゲームを原作に再解釈する「ゲーム原作映画」の新たな1作。
原作に繋がる事には繋がるのだが1作目よりも若いネイトが「現代」を舞台に冒険しているのだから、やはりここは分けて考えた方が良い様に思える。予告編の段階から抱いていた「トム・ホランドが成長してもネイトになる姿が想像できない」と言う点もこれなら納得だ。あくまで別のネイト。魂は同じだが側はまるで違くて良い。
原作オマージュ全開の冒頭から「あ!ネイトが人を殺してる!」なアクション演出で「アンチャーテッド」ポイントが高かったです。
宝探しより人殺してる印象の方が強いゲームですから。しかも今作は「兄の仇」とその部下ですから。まあ、殺しちゃうのは致し方無しって感じで安心しましたね。
敵を蹴り上がるが逆に吹っ飛ばされちゃう。常にわちゃわちゃしている気がする。そんな頼りなさを備えつつも「僕たちの知っている」ネイトにトムホが近付いていく物語。
不思議と終わってみればトム・ホランドとマーク・ウォールバーグが「ネイトとサリー」になっているので本作は正真正銘の「アンチャーテッド」だろう。
ゲームの再現にはまるで興味の無い「アドベンチャー映画をまず作ろう」な構成と演出が功を奏していた。
「グーニーズ」じゃん!からの空飛ぶ「パイレーツ・オブ・カリビアン」が良かったですね。安っぽさの無い豪華なVFX。こんなの観たことない!な瞬間は無かったが、むしろ既視感さえ心地良い。
屈強なタフガイを従える女ヴィランのタティ・ガブリエルが最高でした…最高…。
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