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アンチャーテッドのmasayaのレビュー・感想・評価

アンチャーテッド(2022年製作の映画)
4.0
アマプラの配信終了が近いので鑑賞。

『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督、トム・ホランド主演による、アメリカのゲーム開発会社ノーティードッグの同名大ヒットゲームを映画化したアクションアドベンチャー。(R13+ 115分)

共演はマーク・ウォールバーグ、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエル、アントニオ・バンデラス 他。

イケてる原作にスタイリッシュな監督、トムホの運動神経をもってすれば、アクション映画としては鉄板でしょう。


という事で、今回は映画の内容は置いておいて(置くなw)、ゲームの話をしよう。
興味の無い方はスルーしてくださいね。

ゲーム業界におけるSONYの成功は知られていても、その功績はあまり知られていないように思う。

SONY初のゲーム機「プレイステーション」が発売されるまでは、セガがアメリカで頑張っていたとはいえ、ゲーム機市場は任天堂がほぼ独占状態。

任天堂はゲームソフトの記録媒体を、頑なに読み込みは速いが高価なROMカセットに拘り、当時のゲームソフト価格は軽く1万円を超えていた。
あまりに高価で、子ども達は容易にはゲームソフトを買えなかった。
当然その結果、ゲーム開発会社の利益を損なう中古ゲーム市場に商品が大量に流通することになる。

「スーパーファミコン」の後継機として、SONYはROMカセットと比較して大容量、しかも低価格なCD-ROMを媒体としたゲーム機を、任天堂向けに開発していた。

しかし、そのハードを任天堂が不採用とした事で、SONYはハードメーカーとして、ゲーム機市場に打って出る事を決断する。

「プレイステーション」用として発売されたゲームソフトは大半が「スーパーファミコン」の半額以下の¥4,800。
ベスト版等の廉価版に至っては¥2,800とか¥1,500という安価な価格で提供され、中古ゲーム市場にも楔を打ち込む。

大容量になったことで、CGムービーでの演出が可能となり、映画のようなゲームが多く製作される。
その代表作が「ファイナルファンタジーⅦ」だろう。

また、サードパーティ向けに開発ツールも無償提供し、ロイヤリティも抑え、ゲーム開発の間口を大きく広げた。

ユーザーとサードパーティ(ゲーム開発会社)を味方につけた「プレイステーション」が圧勝するのは必然だった。

ゲームの『アンチャーテッド』シリーズは何作かプレイしていて、クリアもしている。
当時のキャッチコピーは「PLAYする映画」。
映画と親和性が高くて当たり前田のクラッカーなのであるw

ボクら世代は、洋ゲー = クソゲーというような先入観があり、初めてプレイした時には、その美麗な映像とド迫力の3Dアクション、洗練されたシナリオに衝撃を受けた記憶がある。

最近のSONYの動向を見ていると、ゲーム機業界に参入した当時の「ユーザーファースト」マインドや先見性、熱意が失われているような気がしてならない。


ポストクレジット映像もお見逃しなく♪
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