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戦後残酷物語のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

戦後残酷物語(1968年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ノストラダムスの大予言作家作で胡散ヤラセ臭いノンフィクション闘病手記その映画化だという。これ以上ない絶望度でチョー胸糞。東京の戦災で焼け出され京都の親戚に身を寄せているという火垂るの墓な孤児状態。肩身せまく顔色伺いながらの生活。闇物資購入者リストから無作為に選ばれ進駐軍による戦場での性病蔓延速度を測る社会実験のモルモットに突然された小野年子なる実在人物。朝鮮ベトナム用梅毒兵器の実験場と化すニッポン全土。太平洋の核実験場から汚れた血の津波が押し寄せる。梅毒ゾンビ兵が婦人科病棟に乗り込んで看護師を集団レイプするとかトンデモシナリオの稚拙な演技。だが特撮でのショッカーの珍作戦として子供向けに演出していると思えば観れる。でも入院中の妊婦さえ犯し新生児を踏み付けにするのはいくらツクリモノでもちょっと笑えないが。晩年シーン。といっても二十歳そこそこ。年子と初恋の医師が場末の病院で再会。医師も青年だがアルチュー末期。難病映画としてこれほどやるせないラストもそうそうない。ナルセのウキグモくらいか。
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