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アイ・アム・ナンバー4のmatchypotterのレビュー・感想・評価

アイ・アム・ナンバー4(2011年製作の映画)
3.5
“I am Number Four.”

これ、もう12年も前の映画か。
当時観た時も、今回観ても、アメコミ系や“ヴァンパイアと戦う別の戦闘種族”や“二十歳前後の若者能力覚醒バトル”的なテーマのSFアクション好きとしては、そこそこ楽しめると思う。

少し評価が低めだけど、雰囲気や設定、話の流れを楽しめば良い。
、、、ただ、肝心の続編、そこがアレ、なのか、な。

アレックスペティファー。
この後『美女と野獣』が元ネタで現代SFアクションにカスタムされてヴァネッサハジェンスと共演『ビーストリー』やアマンダセイフライドと共演『TIME/タイム』などに出てるが、その後はあまり目立ってない。

そこそこSFアクション向けのガタイで、ベンアフレックっぽい物憂げ感もあるイケメンなのに。
このジャンルでコンスタントに長年主役で活躍し続けるのはなかなか難しいってことか。

ロリアンなる惑星を侵攻した種族モガドリアン。
それにより、追われたロリアン星人が地球に9人の種族を産み落とす。

それを知ったモガドリアンらが地球にやってきて、その9人をも根絶やしにしようとする、、、“ナンバー”が振られている9人を“1”から順に。

故にアレックスペティファー、ジョンスミスの“ナンバー4”が先の3人がやられ、いよいよ標的にされる。

それとほぼ同時に彼に“レガシー”なる能力が目覚め始め、存在やら何やら色々隠し通して逃げ続けてきた学生生活に混乱をきたすのと同時に、彼とモガドリアン達との戦いの幕があがる、、、。

彼には父親代わりの護衛がいて、とにかく時が来るまで逃げの一手。
“ナンバー”の9人しかその雪辱は果たせないととにかく過保護に匿い続けるが、そこは思春期と“覚醒”により、本人がその保護から飛び出していく。

しっかりと悶々とした抑圧された青年の鬱憤感を描き、そこから己の存在価値を問い始め、若気の至りで飛び出し始め、未熟が故に犠牲を払い、それをキッカケに成長し始め、新たな仲間と目の前の敵と不慣れながら立ち向かう。

かなり王道のお手本通りの展開。

人として周囲と異なる異物としてあれこれ詮索されては虐げられ、自分は自分で存在価値と密かな生活にストレスを感じながらの苦悩があり、宇宙規模の種族の戦いに巻き込まれる。

この年頃としてはかなり背負うモノが沢山あって、対処することが山の如しの“ナンバー4”。

テリーサパーマーとディアナアグロンのダブルヒロインもかなりパンチがある。

そしてクリーチャーバトルもあり、彼の“レガシー”の能力幅も仲間と組むことである意味なんでもアリになってくる展開でこれはこれで予想ができない。

悪く言えば際限なく多くの要素が散在しまくってるが、よく言えば色んな良いところを混ぜまくって1つにしようとする努力が観れる。

この頃のティーン系特殊“若気の至り”能力バトルの詰め放題的な作品。
最後の語りは『トランスフォーマー』とか『ターミネーター』っぽい。

今からでも、続編、、、、難しいか。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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