あすか

Please Please Pleaseのあすかのネタバレレビュー・内容・結末

Please Please Please(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

14日の公開初日に好きな役者さんがいたため舞台挨拶の為2度鑑賞しました。
その上での感想になりますのでネタバレととれる可能性ございます、お気をつけください。

感想としては一言でまとめると正直なところ上手く言葉がまとまらないです。
1度見た時点での感想はなんだかよくわからない。
私自身が文学に富んでいる訳でもなく馬鹿な部類なので尚更なのですがそもそも私自身にはこの映画は何を訴えかけたかったのかがよくわからないまま1度目が終わってしまいました。
そうして舞台挨拶にて「居場所」というワードが出てきました。
でも自分のなかで上手くそのワードすらも呑み落とせなくて、悶々と考えながら2度目の鑑賞。
結論からいうと2度目でも、特に最後のシーンの解釈が纏まらずに呑み落とせないし盛り上がりにもかけるようなという気持ちが残りました。
でも全体を通しての印象が少しだけ変わった気がしました。
登場人物達が居場所を求めて足掻く、舞台挨拶でそんな風におっしゃっていた気がするけれど私には「多くの手段を持たず与えられずの不器用な人間がその狭い箱庭のなかで生きて、わずかに触れた暖かさにけれどこれまでの悪手のせいでもがき苦しむ」そんな作品に思えました。

今回主演で兄弟役であった佐藤流司さんと佐藤永典さんがまさにその渦中の役で、物語の過程で変わっていく彼らにとても引き込まれました。
不器用な兄弟が不器用なりに訴えかけるもの、それが自分の胸に響きそこから反響していくような、そういった何かを感じた気がします。

おそらくこれは内容がいまいちよくわからないという感想を抱く人が多くいるかと思います。
それでも見た上で自分のなかでゆっくりと噛み砕いて、もう一度見てみるとなにかが変わるような、そんなお話なのかなと思います。
あすか

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