1万歩譲ってもタイトルのインパクトぐらいしか良いところがない駄作。
原作未読のためどれくらい詳細に設定が練られているか分からないが、少なくとも映画の脚本は深みが無く、とりあえず人が死んでおけば感動を与えられるだろう的な印象を受ける。
余命僅かな登場人物が出てくる映画のありがちなストーリーばかりが目立ってしまい、中学生が考えたような脚本になってしまっている。
浜辺美波の役も非現実的過ぎて腹が立つ。
「本も宝探しみたいに見つけてもらったほうが楽しいよ」 と言うが、本の気持ちを勝手に語るなと言いたくなる。
男が理想とする女として描かれ、薄い本にありそうな妄想の産物である。
過激派人権団体から女性の人権を蔑めている、と公開中止を要求されそうな描き方だ。
つくづく思うが日本の映画監督は我が無さすぎて何がしたいか分からない。
これだったら園子温を監督にして、ラストに本当に膵臓を食べるシーンを入れたほうがマシなくらいだ。
