このレビューはネタバレを含みます
共病日記を使うことで物語の最後にこれまでの二人の思い出を桜良視点で振り返るという流れが自然にできるし使い方が上手いと思った
彼女が亡くなった後の春樹たちが大人になった世界で彼女の生きていた時に仕掛けた宝探しで見つけた遺書をきっかけに春樹と恭子がお友達になったり 恭子が結婚したり
人を見る目がないと心配されてたけどその新郎が物語の序盤から春樹の敵ではなく良い奴であることを示すような関わり方をしてたからその心配が払拭されたり
春樹の生徒に新たな恋の予感があったりと
彼女が亡くなるという苦しい終わり方なはずなのに 後味が悪い訳ではなくむしろこれからの未来に希望が持てるような清々しい終わり方で気持ちよかった
通り魔絶対許さん
通り魔の場面であまりのモードのギャップに激しく感情が振り回されて声が出そうになった
通り魔が知らない関係ないおじさんというのも無慈悲で標的は誰でもよかったという無差別極まりないところがギャップを加速させるいいスパイスになったのだと思う
それでも最終的な後味が清々しいのはすごいことだと思うし大人になったあとのストーリーが丁寧だったからこそだと思う
