将

君の膵臓をたべたいの将のネタバレレビュー・内容・結末

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

今更感はあるけど観てみた。

現在パートはほぼオリジナル展開だったからこういう世界線もあるんだろうなぁって感じ。ただ恭子(北川景子)とガム君(上地雄輔)が結婚する展開は、原作だと二人はこれから上手く行くのかな?って感じだったので、結ばれてて「よかったぁ」って思えた。

人物で言うと桜良(浜辺美波)の生き方をしっかり表現できてた。周りの人に病気と気づかれたらきっと気を遣わせてしまう。だから黙っていて変わらない日常を過ごしたい。けれど時間が経つにつれて死への恐怖は刻々と近づき、増してゆく。そういった美しくも儚い姿が映像で見れてよかった。

病気を引っ張りながら、結局刺殺されるというあまりにも残酷な現実は原作を読んでいて分かっているけど辛くなったし、輝かしい青春とは違うけれども二人の、二人が紡いできた時間と濃さだからこそありきたりな言葉や薄っぺらい恋愛とは違った、特別な関係が築けたのだろう。「君の膵臓をたべたい」と言う言葉がこの二人だからこそ噛み合うなぁ。
あとガム君との「ガム要る?」から分かる志賀(北村匠海)との関係性の変化が映像で見れたのは成長を感じた。

始まってすぐ「志賀くん」って呼ばれた瞬間「えぇ、名前呼んじゃうの?」って思ったけどね。

結局涙ボロボロ流しちゃった。
将