やったもん勝ちが詰まった映画。
過去の難病ヒロインものを踏襲したもん勝ち。
原作にはない大人パートを登場させたもん勝ち。
ありきたりな「愛してる」という意味合いを、「君の膵臓をたべたい」に変換させたもん勝ち。
生きる意味を見出せない主人公と、死ぬ意味を見出せない(だから死ぬ前にやりたいことリストを作成した)ヒロインとを対比させたもん勝ち。
北村匠海と浜辺美波をキャスティングしたもん勝ち。
エンディングにミスチルの曲を採用したもん勝ち。
難病ヒロインの病死の予定調和を裏切ったもん勝ち。
主人公がヒロインの手記(共病日記)を読んでベタに改心するところ、12年後も相変わらず生きる意味(教師の意味)を見出せないでいる主人公へ、ヒロインの昔の手紙が発見されるという二段オチを用意したもん勝ち。
アニメキャラみたいなヒロインの天真爛漫さが実はわざとだと気づかせたもん勝ち。
要するに観客を泣かせたもん勝ち。
