けんぱじ

君の膵臓をたべたいのけんぱじのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.5
平日の昼間だが上映初日、夏休みという事もあって、中高生から大人まで、たくさんの人が入ってた。
まだ、上映前の予告編が映し出されている。
最後列、中央の席がない5席ほどのスペースを挟んで男子高校生2人が来た。
席に着くなりスニーカーを脱いで、足を抱え込んで座った。
おもむろにバックからコンビニ袋に入れられた「おっとっと」だろうか?
バサバサバサッと箱入りのお菓子を取り出し、パカパカパカパカッとフタを開け、ガサガサっとお菓子を掴んでボリボリッと食べだした…
あー、だから夏休みは嫌やねんwwと少しイラッとしながら上映が始まった。

膵臓の病気で余命1年の宣告を受けた女子高生・桜良だが、残された時間を前向きに生きよう!
やりたい事を実現させて楽しく生きようとしている。
そんな彼女の本音を書いた「共病文庫」をたまたま見てしまったクラスメイトの春樹。
余命1年の病を患っているとは思えないほど明るい桜良に興味を抱き、桜良の言いなりのように桜良に付き合う。
「弱っているのが膵臓なら他の生き物の膵臓を食べると良くなる」という言い伝えや「体内に他人の肉体などが入ると魂も宿る」とか、からの『このタイトルに涙する』に通ずる。
本当は君と生きたい。
君の中で生きていたい。
桜良が強くて可愛いすぎて、春樹が優しくて実は熱い心の持ち主。
「もう…泣いてもいいですか!」で、スペースを挟んだ隣の男子高校生がズルズルと鼻をすすってるのに気がついた!
そういえば、コンビニ袋やお菓子を食べる音を全然忘れてた!
知らん間に見入ってた作品も凄いけど、涙する男子高校生にも感動してしもた。
それだけでも観に来てよかったぁ〜♪
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