原作未読。でも、雰囲気ある図書館、そこから射し込む光、そこから彩度高く映し出される2人を見てると、それだけで映像化の意味はあったんだろうなと思えます。
全編、画が綺麗と思ったら監督が三木監督と一緒に仕事していた方と知り、納得！
最近多い「恋愛ブーストのための死ぬ設定」とは一線を画して、むしろ恋愛とは違った名前のつけられない関係性になっているのが、かえってドキドキしたし、何より泣けました。
恋愛ストーリーではなく、一人の少年、そして青年の成長物語。
北村くんはそれを演じようとせず、そこにいようとする芝居でとても素敵でした。浜辺美波ちゃんは初めて観たのですが、正直お芝居はまだまだこれからと思います。が、監督も言っていたように、だからこその今しか撮れないものがたくさん詰まってました。
惜しむらくは、原作映像化にありがちな独り言や説明台詞が多い、というのはありますが、それでもこの2人の瑞々しさ、いい意味での不安定さを観られてよかったです。
