ケソタ

君の膵臓をたべたいのケソタのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.1
桜は陰。柳は陽。だから二本は互いを求め合うように咲く。

そんなことばを、この映画を見て思った。

違うからこそ惹かれ合う。異性としても、人間としても。
一見ありふれたテーマの中に、「約束された死」が腰を据えることで、ものがたりの刹那性が鈍く光り、見ている人の心をえぐる。


映画しか見ていない人には、ぜひ小説も読んでほしい。
「仲良し君」「地味なクラスメート君」
少しひっかかるヒロインの呼びかけ方が、実は巧みな主人公の心情表現であることがわかるであろう。これには舌を巻いた。
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