のうこ

闇を裂く一発ののうこのレビュー・感想・評価

闇を裂く一発(1968年製作の映画)
-
ワンショットにおさまる、汗でテカテカの顔面を寄せ合う刑事たち。冒頭、蝉の鳴き声の中、射撃練習の3人の立ち姿がめちゃくちゃかっこいい。真夜中の刑事ばり。

オリンピックを目指す射撃のエリートである若者と熟練刑事が組んで、ライフル1丁を抱えて逃げる佐藤允を追う。全く当たらない刑事の勘。いつもと同じように犯人を取り抑えようとして野垂れ死ぬ刑事。淡々と仕事している感が最高。

後半のスタジアムで野球の試合と観客席での刑事たちの動き、スコアボードの裏の佐藤允と並行して動く感じがたまらない。スコアボードは遠くから見ると相当小さいが、スコアボード内で置かれたボードの大きさの違いが面白い。人1人以上ある。あの大きさの違いがイコール距離感になってる。暗闇の中で、シネスコの端と端で明るく光る銃光。
のうこ

のうこ