世界的なチェリストであるヨーヨー·マと、シルクロードアンサンブルのメンバーについてのドキュメンタリーでした。
政治や経済などそれぞれの事情で、国を離れることになった音楽家が、演奏を通して次第に外国でも受け入れられていくという辺りは、まさに「徳は孤ならず、必ず隣あり」だなぁと思いました。
普段はあまり見ることがない、ピパやケマンチェ、バグパイプなど、それぞれの国の伝統的な楽器が共演しつつ、素晴らしい音楽が作られるところは、伝統には創意が必要というヨーヨー·マの考え方が現れているなぁという感じでした。
最初は伝統文化を薄めているという批判もあったみたいですが、それぞれの事情を抱えたメンバーが集まり、共演するなかで自分の伝統音楽に気がついていく部分もあると思うので、これからもこういうプロジェクトが続いてもらいたいなぁと思いました。