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満月の夜のmocoのレビュー・感想・評価

満月の夜(1984年製作の映画)
4.7
インテリアとファッションが、ロメール作品の中で一番好きかもしれない、と思った。
グレーと水色、真っ青、真っ赤。
昔の80年代のOliveを読んでるみたいな映画だった。
エドワードヤンはロメールがきっと好きなんだな。恋愛時代をちょっと思い出した。

「もちろん」の訳が「モチ」だったのも、時代を感じて可愛かった。

ロメールの映画に出てくる男性は、本当にみんなろくでもなさすぎる...
パスカル・オジェの主張はどれもとても共感できてしまった...きっとどんな相手かではない。だから、誰が相手でも最終的には立ち直れる、ある意味最強で無敵な女性。
最後にカフェで隣の席に座っていたおじさんが一番面白そうで一番いい人そうに思えた。人間関係や女性に対してではなく、全く別の場所に大事なものを見出すことができている人。
いろいろあるけど、私も誰のものでもない私であり続けて自由に生きていこって気持ちになれるね。
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