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満月の夜のsonozyのレビュー・感想・評価

満月の夜(1984年製作の映画)
3.5
エリック・ロメールの「喜劇と格言劇」シリーズ4作目。
今作の格言は「二人の妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つ者は分別をなくす。」

ある同棲カップルの11月から2月までの物語。
パリでインテリアデコレーターの実習生として働いているルイーズ(パスカル・オジェ)は、新都市開発計画の仕事で郊外のマルヌに暮らすレミ(チェッキー・カリョ)と同棲中。

ルイーズが住んでいたパリの部屋は知人に貸していたが空いたため、仕事が遅くなったり、一人になりたくなった時のための部屋としてレミに内緒で模様替えを始める。

ルイーズはパリで妻子持ちのオクターヴと頻繁に会っていて、ルイーズは友達以上はありえないが、オクターヴは何とか恋愛関係に持ち込もうとしていいる。

嫉妬深く、ルイーズを独占したいレミに、パリの部屋のことを話すルイーズ。
あなたが最愛の人だけど、たまに離れないと愛せないの。それに、私には孤独の時間も必要なの。これで、もしあなたとずっと一緒にいたいという女性が現れたら、悲しいけど身を引くわと。
レミは荒れつつも、渋々認める。

ある夜のパーティ。ルイーズに遅れてレミも参加するが、ルイーズがオクターヴや、バンドマンのバスチアンと踊るのに嫌気し、先に帰る・・・

この4ヶ月で、ルイーズとレミの関係はいかに。。

『満月の夜』ですが、2月のある満月の夜、ルイーズが自省のため入ったカフェで、隣の男から、満月の夜は、眠りが妨げられるから誰も寝てませんよと教えられます。

見た目DV要素を感じるレミに対しルイーズが二重拠点生活を選びああなっちゃうのは分かる気もするし、レミが変化するのも必然のような気もするし。
とにかく、おフランスの恋愛事情、相変わらずややこしそうだなぁ的な読後感でした。笑

ヴェネツィア国際映画祭: 最優秀女優賞(パスカル・オジェ)
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