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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のぴのレビュー・感想・評価

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ひとつのカットが長く、淡々としているにもかかわらず4時間があっという間だった!1980年代角川学園映画か〜と思ったけれども物語はそう単純ではなく、大人たちの歪な焦りが少年少女たちへ伝染したサスペンスだった、彼らのひと季節を切り取って透かして、それだけなのに台湾のある時代の火花みたいなものが見えたのはなぜだろう
光と闇の漂うコントラスト、懐中電灯の光はかすかではあるけれども希望、それさえも捨ててしまうことは暴力的な闇に飲まれてしまうことだ
僕だけが君を救うことができる、僕だけが希望だ、僕だけが、なんて傲慢は果たして許されるのか
とはいえ小明の小悪魔ビジュアルと小猫王でリトルプレスリーと読ませること、少年たちが皆オールスターを履いていて本当の全力疾走をすることなどあまりにパワーがありツボかった
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