牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版の作品情報・感想・評価

「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版」に投稿された感想・評価

4時間近くもある作品だからこそ映画館で観たかった。
まるで美しい画に拘った小津監督作品を観ている様でとても美しい!
戦後日本の中流家族の様な住宅に品の良い俳優達。
思春期の少年は真面目で傷付きやすい。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

4.0
4時間の映画に耐えられるかと不安だったけれど、終わってみれば圧倒されていました。
瑞々しさがものすごい。どの画面も彼らの持て余す若さで溢れかえる。
素晴らしいと思ったけれど、誰に勧めていいのか全くわからない。
画面に映っていたのは、明らかに映画を越えた何かであった。奇跡的なまでに美しく、それ以外の言葉は今のところ見当たらない。
まいん

まいんの感想・評価

4.0
闇、闇、闇、そして光

観終わった直後はなんだか消化しきれない恐怖感、悍ましさが残った
そして今尚じわじわとなんと少年の自己愛と淡い少女への憧れ、恋、空想、、、、
(厨二病と言ってしまえば早いがそんなネットスラング使用したくない)
かなり身にしみてなんだか痛い

定点カメラやっぱり好きだなあ、美しい
(小津安二郎はやく観ないと、、)
Konaka

Konakaの感想・評価

4.5
1カットごとの光すごいな
長すぎてこの映画の世界に住んでる気してきた
gfbsj

gfbsjの感想・評価

-
いろんな要素が詰まった4時間 。
あっという間でした。
んーーーー 正直若干、まだ頭の中が整理しきれていないです 。
無理ですが、、小明視点のストーリーも観てみたいと思いました 。
よした

よしたの感想・評価

4.5
後輩に誘われて4時間の大作を映画館で観てきた。台湾出身のミュージシャン、dirty beachesが織りなす不思議なノスタルジーとリンクした気がした。
sibao

sibaoの感想・評価

3.0
時代の変わり目、変化の中の台湾を描いた作品で評価の高い監督だが渦中の歪み鬱積を突然のぶっ殺しで片付けるのが野蛮であんまり好きじゃない。気持ち悪くなるんだよ。
ちょっと前の日本映画でもあったよな。野蛮じゃないけど青山のユリイカもちょっと似てんな。

影響受けてるのかは知らんが初期?の北野映画の方が秀逸じゃね?わかりやすい。優しい。シンプル。気持ち悪くはならない。
ポラ丸

ポラ丸の感想・評価

5.0
2019.5.9 ケイズシネマにて鑑賞
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「美しい映画」
冒頭の並木道のイントロから心揺さぶられる。夜の光と影、昼の緑と風。映画史上No.1の美しい物語と映像かもしれない。

「懐かしのアメリカン・ポップス」
映画は小四の夜の冒険から始まり滑頭の暴力を写す。そこから一転切り返して昼の明かるさの中へ。滑頭と小猫王(リトル・プレスリー)の歌う「Why」。暗さと暴力から甘い歌声への転換に驚かされる。しかも歌が上手い。ここから優しい歌声が悲しい物語を包むように展開されていく。
「Angel Baby」、「Only the Lonely」…そしてエルヴィス・プレスリー(猫王)の「Are you lonesome tonight ?」その一節「A Brighter Aummer Day」が英語原題になっている。

(日本人は権威あるものにアダ名なんてつけられないが猫王と言い切る中文的表現は凄いね。どのプレスリーの写真を見ても「猫王」にしか見えなくなった)

「実際の事件」
実際に起きた事件の骨子は映画でもそのままのようだ。映画で付け加えられたのは次の二点。
Honeyに心惹かれた小四は、Hneyに小明を託されたように感じる(小明は知らない)。これが自分の気持ち以上に小明や小馬を責める要因となる。
Honeyに三人だけで小四と引き合わされた馬車は、復讐戦の夜小四が堅気と知りつつも呼ぶ。凄惨な暴力を目のあたりにした小四の心は暴力に対する一線を越えてしまう。
この二点のフィクションを加えたことによって、優しい小四の世界が事件に繋がって行き映画が一つのまとまりとなる。

「多くのエピソードの意味するものは何か」
この映画に存在する多くのエピソードを殺人事件に結び付けられず当惑する方もいるようだ。またエピソードの相関図があればと思う人、4時間を長過ぎと感じられる方もいるだろう。それはスジだけのTV的な映画の見過ぎかも。タイトルになっているからといってこの映画がその事件を描く映画だと考えるのは馬鹿げている。むしろ多くのエピソードの方が映画の主役なのだ。

「楊徳昌監督の映画世界」
楊徳昌監督の映画はある事件を描いているように見えて、実際は一つの時代そのものを描こうとする。「青梅竹馬(台北ストーリー)」もそうだった。
侯孝賢監督に事件や群衆を描いているように見えて一人の心を描こうとした映画が多いのと対照的だ。

「この映画のテーマ」
それではこの映画はどんな時代を描いているのだろうか。
「純粋な魂が傷ついていく時代…そしてまだ純粋な魂があったとも言える時代」
殺人事件はその時代の象徴(シンボル)にしかすぎない。様々な出来事が小四(=楊徳昌)の周りに起きる。その世界その時代を描きたかったのだろう。
面白いことに映画がある時代を描こうとする時、登場人物が皆生き生きとして魅力的になっていく。
小四、Honey、小猫王、小馬、小虎、滑頭、小明、小翠・・・映画を見終えた後も皆心に残る。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「物語の舞台とロケ地」
①台北植物園
小南門駅を真っ直ぐ下ると台北植物園につきあたる。小四と小猫王が撮影所から盗んだ懐中電灯でカップルを照らし逃げる。映画を見る前に行ったので撮影現場を特定できないが大きな蓮池と橋があった。
②建国中学
植物園のすぐ南側。実際の物語の舞台でもあるし撮影現場でもある。古い校舎が残っている。
③牯嶺街
学校から少し離れた南側。昔は古本屋街だった。撮影場所ではない。ここまで来ると古亭駅が近い。
④中山堂
代替の演奏会場として登場。なので場所も離れて西門駅の東側。
⑤小公園
ここは資料が何もないのだが、Honeyの仲間、馬車のナワバリは万華、葉子は南海路。とすれば台北府城東門に接した公園がそれらしい。隣に現在も国家音楽ホールがある。撮影場所は違う。

牯嶺街の撮影場所は不明だったようだが、自分が台北市内を歩き回った印象では、ほぼここだろうという場所がある。松山駅南側の五分埔公園だ。露店の並び方のカーブ、公園の木々の感じがよく似ている。

このレビューはネタバレを含みます

スーにとって一番の打撃はミンのことより親父が自分を庇った兄をボコるシーンじゃないか。あの時期の子供にアレはキツい。
自分の中の正しさの象徴、実直で尊敬する父親が社会の不条理に阻まれ傷つき壊れる。世界に対する絶望。

あとミンは「厚化粧」ではない。むしろスッピンですらない。ミンには「顔」がない。真白な投影スクリーン。
>|