Rin

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のRinのレビュー・感想・評価

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杏仁豆腐みたいな映画。
映画のなかの時間の流れ方がいままで感じたことがないような体にスっと入ってくる感覚になった。

答え合わせの瞬間がほとんどなくて、見ていてわからない部分が何度かあるけど
大体そんな環境の中で自分も生きてるし、
簡単で迅速に答えが出てくる状況がいかに貧困で豊かさに欠けているかを感じた映画

人の動きを見せるというよりかは、その人の周りにある空気を撮影しているような感じがしてすごいすてき。
こんな映像撮りたいなと、こんな場所が今もあったら行ってどっぷり浸かりたいなの気持ち。
色んなことがおきてるのに、淡々としてる主人公が怖かった。夜、人が入った騒動のシーン怖かった。

行き過ぎた純粋さと正義感は、
知らず知らずに狂気性も帯びはじめる。

綺麗なオープンカラー着て、旅に出たい
Rin

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