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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のarkeyのレビュー・感想・評価

4.0
2回見てちゃんと理解。登場人物の名前がたくさん出てきてややこしいが、顔と名前を覚えてきてやっとわかった。面白い。

1960年代初頭の台湾が置かれていた政治的な状況、庶民の裕福で幸せに見える生活、不安ながら安定を求めて日々を必死で生き抜こうとする家族の姿が描かれている。

女のことで揉めてしまう若い少年たち。彼女を男の所有物のように思っているが、女は鋭い目を持って自由に男を選んでいる。。自分の女を変えたい、自分だけの女になれという欲望が自ら心を追い詰める。

世の中が不公平なことで溢れていると感じ、いたって普通の不良だったはずの少年が引き起こす悲劇。悲しいが美しい映画。
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