このレビューはネタバレを含みます
登場人物や舞台設定はとってもよい。
一人一人が確かにその辺にいそうで、でもちょっとおかしいような危ういような雰囲気を纏ったお芝居をしていて…
のろろ祭を擁する町自体も、ちょっとおかしいような危ういような雰囲気で…
だからこそ、予告編が一番わくわくしたかもしれない。
それぞれの人物に濃い物語があるものの、群像劇になりきらなかった感が強く(特に市川実日子の役)、個人的には、なんとなく消化不良な印象の映画だった。
のろろ様も、最後、物理的には使ってほしくなかった。
原作はどうなってるんだろう?
読んでみたい。
錦戸くんの「その辺にいる真っ直ぐ育った青年」っぷりはすごい。
崖っぷちでの「友達だろ!?」って台詞なんて、安っぽくなりがちな台詞No.1だと思うけれど、「ああ、こういうことすっぱり言えるこういうタイプの人、いるよなあ」と受け入れられてしまった。
あとは松田龍平祭り。
笑ってても笑ってないように見える目と、目を伏せたときの睫毛のきれいさが、最高に妖しくて役にぴったりだった。
============
錦戸くんのネクタイ、黄色や、黄色の差し色の入ったネクタイが多くて、「そこはメンバーカラーで来るんだ」と。