《羊の木》観てきました。
序盤から始まる違和感。どこか普通の人と違う。微妙な違いだけれども明らかに何かが違う元殺人者達。
オープニングからその不穏さに目が離せなくなりました。
それを作り出した6人の役者達の上手さが、或いはそれを引き出した吉田監督の手腕が、この映画の全て。
演技を観る、役者を見極める映画だと思います。
また、錦戸亮と木村文乃が普通の人に徹したことで、余計にちょっとズレの怖さが際立った感じです。
みんな凄いが、松田龍平は突出して怖い。すごく暴力的に動く訳ではないが、その唐突感がとにかく怖い。それは、生まれながらに持っているものだと暗示しています。
「僕は僕以外の者にはなれない」
その言葉か切なく残ります。