吉田大八監督はCMディレクターの頃から割りと人間を描いたCMが多く優れたディレクターではあったのですが、同時代に派手なセット、派手な合成などを多様し沢山の賞を獲った中島哲也氏や中島信也氏、黒田秀樹氏、石井克人氏らに比べると比較的地味な印象ではありました。
しかしこと映画というフィールドでは彼等よりも断然優れた資質を持っていると思います。
前作「美しい星」は正直イマイチ乗り切れない作品でしたが、今回は凄く楽しめました。
松田龍平や北村一輝の役はまあ結局はこんな人なんでしょと言う感じがアリアリでしたが、優香さんの役は意外な方向へ展開していき
彼女自身の好演も相まってとても良かった。
ナイトシーンも多くて、小さな街の夜の雰囲気がよく出ていたと思います。
エンディングの馬鹿馬鹿しい仕掛けも多少ミエミエでしたが良かった。
氏の作品としては「パーマネント野ばら」に並ぶ大好きな作品になりました。