ザキヲ

ムーンライトのザキヲのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

A24作品、アカデミー作品賞受賞作。

マイノリティである主人公が、少しずつではあるが徐々に自分を形作っていく物語。

まず、主人公は自分自身を否定します。
黒人で、ゲイで、母親は薬づけ、さらにいじめられている。
確かに、ものすごくマイノリティで、拠り所がない状態です。

そして、かつて自分の存在を認めてくれていた、父親のような存在を模倣して暮らしていきます。
好きな人や憧れの人をマネするのは、誰しもが経験するところかと思います。

最後は、自分を昔から知る人たちに、自分の存在そのものを認めてもらうことで、ありのままの自分も許せるようになっていきます。

自己否定

模倣

自己許容

多くの人が通ってきた道ではないでしょうか。

自分を認めるようになれてきた主人公。
まるで月の光に照らされて、青く光っているかのようです。ムーンライトに照らされて。

まるで、ナウシカの『その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし』みたいです。
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