ラ・ラ・ランドを抑え、アカデミー賞作品賞を受賞した作品だけに、とても興味を持っていました。
華やかさも、CGもない地味な作品でありながら、1人の黒人の成長を3時期に分けて描き、黒人社会の現実を淡々と表現した、ジワジワと感動させる映画でした。
必要最小限の会話と周りの人との関わりの描写で展開するのですが、主人公の心の中の声が自然と聞こえてくるような、計算された演出の仕方は素晴らしいものだと思います。
また、劇中の会話にも登場し、表題でもあり、ポスターにも描かれている「In Moonlight Black Boys Look Blue」は、何を意味するのか、考えさせられる作品でもありました。
こういう作品もたまにはいいものだと思いました。