peplum

ムーンライトのpeplumのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.3
不安は目に見えない。イライラは目に見えない。愛は目に見えない。友情も目に見えない。将来も目に見えない。
ただ見つめることが出来るのは、氷水につけても腫れ上がった自分の顔と、悲しそうに自分を殴った男の顔、それだけだ。

人は孤独であること、孤独ゆえに他人と近づきたいこと、それが簡単に叶わないことを丁寧に丁寧に描写している。そこではセクシュアリティも肌の色もこの映画が選んだのは例えであって、人類はみな逃れえぬ宿業だと思う。
相変わらず時流を読む目に長けたブラピの仕事に感心するが、『それでも夜は明ける』ほど辛くないので見やすかった。あと本人がおいしい所もってかないし。『Hello,stranger』をきいて思い出せる人が僕にはいるだろうか。
マハーシャラ・アリ先輩みたいな、フアンみたいな男になりてぇな。
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