一言で言うと漱石が「I love you」を「月夜が綺麗ですね」と訳したような行間のある映画
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今年のアカデミー賞ががけっこう政治的だったので政治的な話かと思ったら全然そんなことなく、いい意味でアカデミー賞とるような内容ではなくびっくりした。
とってもパーソナルな映画。
冒頭のBGMがevery nigger is a starというのが主人公のあだ名と人生になぞらえててスパイスが効いてる！
要所要所で、説明の少ないのを音楽がセンスよくカバーしてるのとか、もうハゲそう…
今期は音楽のいい映画の豊作年ではなかろうか…。
主人公のシャロン(リトル/ニガー/ブラック)とケビンの2人の人生、それが不安や寄る辺ない気持ちから反転し交差していく様は、詩的で抑え目、月の光に染み入るようで美しく満たされた気持ちになった。
海辺の2人のシーンはなぜかムーンリバーを思い出す。
もしくは、漱石が「I love you」を「月夜が綺麗ですね」と訳したような行間とでも言おうか。
フォローさせて頂いてる方のレビューでポスターの意味に気づき、なるほどなぁと思った。
ここ最近の日本で配給された映画ポスターの中で断トツにセンスがある。
