きらきら

昼顔のきらきらのレビュー・感想・評価

昼顔(2017年製作の映画)
4.2
人の不幸の上に幸せは築けない。
誰も救われない。ドラマよりもっと苦しい、哀しい映画だった。想像のどれにも当てはまらなかった、衝撃の最後。ずっとドキドキしていた。本当に哀しい涙が出た。

2人はずっと一緒になれなかった。なることを許されなかった。
たくさんの人を傷つけて、自分も、愛する人も、傷つけて。それでも一緒にいたいと願って。
そんな純粋で最低な願いが、やっと叶うその瞬間、また離れる。今度は一番遠いところへ。2度と会えないところへ。

もう好きかどうかも聞くことができない。誰にもこの悲しみを分かち合えない。こんなに悲しいのに、苦しいのに、そう思う資格さえないとも思ってしまう。
でもどうかさわがこれから笑って生きて欲しいと願う。どうかのりこが自分を大切にして生きて欲しいと願う。

どんなに愛し合っていても、一緒になれなかった2人は、死んでも、一緒になれなかった。それが不倫。してはいけないこと。
当たり前の結果だと思うが、それでも、苦しい。
ここまで考えさせられる映画はなかなかない。激しく感情移入してしまった。

自分は傷ついても、人は傷つけないような生き方をしよう。愛さなければよかった、出会わなければよかったなんて、思うことのないように、そんな恋愛をしよう。そう思った。
きらきら

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