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女神の見えざる手のmalのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.0
日本生まれ日本育ちの一般人な私にはあまり馴染みのない職業、ロビイスト。
その人達がどういった仕事をしているのか、ちょっとだけ垣間見れたような気がしてお得でした。

展開が早いので飽きることなく見ることができました。
あれよあれよと話が二転三転していく様子は見ていてワクワクします!
何もかもを利用して、目的を遂行している主人公が清々しい!
態度が徹底して貫徹してる人ってやっぱり好き!
仕事のためなら仲間をも道具扱いするし、眠らないよう抗精神薬だって使い、伴侶を持つ代わりに男娼を買ってストレスを発散する(あるいは快楽を満たす)。
一方で、彼女は合理的すぎて非情だと何度も何度も言われています。
私個人としては仕事や目的の完遂のためなら、自身は道具扱いされても構わないという思考なので、彼女に悪い印象はあまり持ちませんでしたが。
だからこそ、そんな彼女のとった選択の理由がわかるラスト3分が光っていてるような!

以下は話の中で気になったところです。

これはこうですよ、とただ提示されるだけなので、主人公がどうやって有能さを発揮してその結果を引き出したのか、よくわからない印象をうけました。
話自体も論理やトリック、明確な伏線がある訳じゃなく、ただこれはこうでしたっていうだけな気も。
なんというか、後だしじゃんけんを見せられてる感じ?
先程、ラストが光るといった手前であれですが、そこすらもちょっと強引な、とってつけた感。
なんでそう思うようになったのかが劇中で提示されていたかな?
もちろん私の理解不足というのも重々考えられますが!
もう勘で当たっただけなんですが、早いうちからどんでん返しのネタ(〇〇〇〇が〇〇〇だった)は見えました。
とは言え、伏線が足りなくて勘以外で論理的に推理することはまず無理じゃないかなぁと思いました。
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