面白かった！
とにかく登場人物の魅力に尽きる。ネイディーンの可愛いさと痛さ、なんでも出来て頼られる筋肉兄貴との対比(ツインズのシュワちゃんとダニーデビートという見事な比喩！笑)、その兄貴が唯一の親友と出来てしまうという圧倒的辛さ。
親友クリスタが自分だけに言ってくれてたと信じていた大切な言葉を軽く兄貴の女友達にかけているのを見てしまった時のいたたまれなさ、学校での1人の過ごし方…リアリティがしっかりありながら、でもネイディーンの芯の強さみたいなものも感じ取れてすごく良い。けして虐められてるとかではないナード感みたいのがリアルで、暗くなりすぎず…勢いで強がって失敗して(ドキッとしたけど)受け入れ、赦し、そして自らの足(チャリ)で走り出していく。最後にはホロリとさせられた。
アジア系のアーウィンは十分イケメンに見えたけど、ナードでイケてない設定されてるところにアメリカのリアルを少し垣間見た気もしたけど…でもアーウィンはめちゃいい奴だし最高！高校生の時点で自分に「これ！」というものが見つかってるってのはすごく素敵なことなんだよな、所謂イケてるカーストグループの外では、自分のやるべきことを既に見つけてる奴がいて、そんな奴だけが魅力を見抜ける(地味とされてるような)人がいたりするんだよなー。
ウディハレルソンのド渋安定感も素晴らしいし、あとネイディーンのファッションがすごくツボだった。
兄貴役のブレイク・ジェナーって「エブリバディ・ウォンツ・サム！」の主役だったのかと知り、前日譚的に観れることにも気づいてまた楽しい。
