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アンダー・ザ・シルバーレイクのkojoのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

見てる感じ思想やファン層はハウスジャックザビルトやナイトクローラーが好きなタイプの人、テーマはファイトクラブ表面、設定はコリアタウン殺人事件を彷彿とさせた。

サラリーマンが重荷に感じている理想の生活、"北欧家具"とか"Amazonから届くドローン"すらも遠い人が主人公なので、ファイトクラブで拾いきれなかった層をピンポイントに拾っていけそうな印象がある。
ファイトクラブにたどり着けなかった人間の為の苦しい内省と悲痛な思考停止。

結局結婚や理想の生活、世俗から逃げられなくて、彼女も自分も"今の自分を自分として"認めて生きていくしかないことを諦観したのかな。最後電話の中でちゃんと自分の状態を言えていて安心した。
で、彼女や籠の中の鸚鵡のように飼われる人生を選んだってこと?

飼っている人は自分の鳴いている意味を分かりはしないし、他人が自分の記号をどう受け取ろうと知ったこっちゃないから自由に捉われずに生きてけ、みたいなことか?
この映画自体がそういうふうな感じなのかなとか考えた。意味ない割に長かったが、他者から見た己の人生とはそういうものなのかもしれない。

生殺与奪の権を他人に握らせるな。全てを×して己だけが生きていく能力すらもない現実は苦しいね。
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