真綿で絞め殺されて行く女子中学生、それを知っていても変えることができない、、みたいな現代版太宰治?現代版シュルレアリスム?っていうのが一番に来る。
そして、エヴァンゲリオン最終回に似ていた。まさに現代版エヴァンゲリオン。まあこっちは「おめでとうおめでとう」にはならないけどね、、。
この映画に正解な解釈はないし、起承転結なんか感じない。それでも映画のテンポがよかった。これはカメラワークの斬新さによるもの。女子中学生視点のカメラワークのなかに「モノ」の視点がとにかく散りばめられることによって、女子中学生たちの暮らしが客観的にも虚しく退屈なことがわかる。希望がない。
つまんなくてグレーで退屈な世界を変えることはできない。世界のそういう鬱な可能性に目を瞑って生きていくのが大人。大人になりかかりつつ子どもが残ってる、辛い、、、。
短編映画として成り立っていたし、監督を応援したいと思った。心情とカメラワークが才溢れているから、もっと出て来てほしい。