シナリオ、演出、撮影や音響どの分野をとっても完璧かつ美しい。
製作者の思想が多くの場面で濃く表現されていたり、基本ひとつの部屋で物語が進んでいくところなどとても演劇的な作品でもある。
演者も作品が表したい役に見た目などでもぴったりとハマっているし、細かいところをよく見ると常に役の感情を表現しているという点で非常に細かく職人のようであり、台本の読みに莫大な時間を使ったのだろうとプロの仕事が見れる。
昔、映画好きの知り合いが「短い期間で2回見たいと思わせ、2回目でさらに楽しめる映画こそ一流の映画だ!」と言っていた。
それが事実だとすれば本作は一流中の一流だ。