「The Long Road Home」という本を買って読んだよと、バンドの一人がハミッドにいう。英語が話せる男性の秘書的な存在の人、レザも、「LAST MONDAY」を読んだよって。これはマスターピースだと。嘘を言って、ハミッドのご機嫌をとってるようだ。また、ハミッドの男性の秘書レザ(Mohammad Talani)もハミッドの本を読んだようなことを言うから、バンドの他のメンバーからも、ハミッドからも顰蹙を買うようだ。ここのところなんだが、ハミットの書いた数冊の本はイランでは売れていたようだが、米国で書いた一冊が、注目されていないようで、気位の高い彼は、自信を無くしたのか?移民(難民)である彼もラジヲのディレクターとして働いているのは副業じゃないか?本業の作家活動がうまくいってないようだ。本国から米国に渡って、成功できるのは人によるからね。人の職種と言ったほうがいい。コンピューター関係の仕事じゃなくて、書くのが商売だからね。これがはっきりするのはオークランドに住むイランのモデルをラジオ局に招いた時。ハミットは文学的に芸術家肌で、モデルの彼女のライフには興味がないようだが、女性の経営者の娘で秘書マラル(Boshra Dastournezhad)は無理矢理にインタビューをさせる。マラルはインタビューの質問は考えてあると。誠に単純な実用的な質問で面白くないなあと私は思っていたが、やっぱりハミッドがする質問は哲学的で深く、考えさせる。この質問の最後に、薬剤師になりたいのに、なぜモデルなんかなったんだ?彼女はモデルは美を一時的に示すもので、将来の仕事ではないと。じゃあ、何のためにこの仕事を?とハミッド。私には仕事があると彼女。それは詩歌を書くことだと。読んでもいいかと。ハミットは『NO!』と。ここで明らかに、彼は自意識が高く、彼女の詩を聞く寛大さは持ち合わせていないと思う。多分行き詰まっちゃっているんだ。時代の流れも受け入れにくくなってるんだね。イランで優秀な著名な作家でも、米国では理解されない。それに、自分の本業が売れない作家だから彼女の若い、大胆な、自信に満ちたアプローチに太刀打ちできなく感じた。ジェラシー!!(これはあくまでも私感)
レザが何度もメタリカの事務所に電話をしているが、メタリカが現れない。ラジヲ曲の時間の都合もあり、メタリカを待っている間に、インタビューを一本入れることに。オークランドの25年住んでいてテヘランで育ったヴィダにインタビューを。ハミッドはヴィダ(Bella Warda)にインタビューをする前、アザリー語ではなしてもいいと。ヴィタはアザリーがわかる人はこのラジヲを聞かないよと。ヴィタの母親についての『Love letter Poem』は感情的にならず冷静に語るし、格調が高いのでハミッドを感激させたようだ。(私はこの抒情詩的な表現を理解できなかった)話の途中にも関わらず、コマーシャル担当者が、コマーシャルを入れてしまった。ハミッドはすごい剣幕でおこる。そして、コマーシャルを演奏していた楽器を叩きつけて、外に出てしまう。『Love letter Poem』をゆっくり鑑賞する「時」も、社会は与えないのか?彼の芸術の世界はここにない?彼の思考はここでは通用しないのか? などと考えてみたが、このシーンが全く理解できなかった。誰か分かったら教えて欲しい。
このバンドを紹介しておきたい。中東ではベストテンに入るバンドらしいが、この映画で初めて知った。ベースギターのシディク・アハメドは「フォーチュンクッキー」にも出ていたので馴染みがあったが、まさか、ベーシストだとは? ウィッキーによると、現在は Sulyman Qardash - lead vocals, guitar (2008–present) Siddique Ahmed - bass (2008–present) の二人だけらしい。 https://www.youtube.com/watch?v=UlnGa-Opk04&list=RDUlnGa-Opk04&start_radio=1 Good Morning Freedom https://www.youtube.com/watch?v=4F8CB7ABuGg Hekayat | حكايات https://www.youtube.com/watch?v=LYjVRk-KlNI Butcher Of The City