このレビューはネタバレを含みます
綾野剛×村上虹郎×剣道、なんて私得なんだ!と思って観ましたが、思った以上に重みのある映画でした。
親からどんなに酷いことをされて憎みたくても、親に対する愛情って消えてくれなくて、苦しむ綾野剛演じる研吾の姿は、毒親に育てられた人なら共感できるものがあると思います。飲み屋で一人静かに涙を流す研吾のシーン、特に辛かったです。
研吾の父親は、自分が親としての役割を上手く果たせなかったことで、殺して欲しい憎んで欲しいと思っていたようですが、本当にずるくて腹が立ちました。
剣と父親によって崩された研吾が、剣と青年に生かされる。うまくまとまっていて見応えはありました。剣を交えるシーンも(特にラストシーン)迫力があり俳優陣の演技に圧倒されました。
個人的には観ているのが辛かったのもあり、あまり好きにはなれませんでした。