けんぱじ

武曲 MUKOKUのけんぱじのレビュー・感想・評価

武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)
3.9
ただ、ただ、綾野剛が凄い!
剣道をやってたかどうかは無知の私には全くわかりませんが、気迫が凄い。
肉体も仕上げてきて、筋肉が肩、胸、腹、肩甲骨辺り、背中ととても美しい。

小さい頃から厳しく剣術を仕込む父。
常に真剣勝負を叩き込まれる。
高校生になり、母を亡くした後は酒に溺れる日々の父を憎み、許せなかった。
ある日、「剣を抜け」と木刀を持って庭へ出る父。
殺ってやるという強い気持ちで後を追う息子。
小さい頃から「殺せ!殺せ!」と言い放ちながら剣を降らされた。
それまでの教えを素直に躍動させた息子の木刀は父の頭を叩き割った。
父を植物人間にしてしまったショックで酒に溺れ、荒れ狂う日々。
父と同じだ。
そんな時、剣術に魅了され、隠れた才能を見出されようとしていた高校生と出会い、自分自身と向き合い、自分と闘い、立ち直っていく。

こんな無骨な役柄も綾野剛は見せつけてくる。
そんな彼に圧倒される。
とても素晴らしい役者だと思う。
けんぱじ

けんぱじ