武曲 MUKOKUのaoのレビュー・感想・評価

この映画、すごく好きです。言葉がなくても成立する映画だと思う。だからこそ、カンヌやベルリンに出してほしかったなー。演技は正直良くはない。綾野剛はオーバーアクティングだし、村上虹郎はセリフと動きが一致しない。でも、演出と編集そして何よりも撮影が素晴らしくて、演技よりも佇まいが印象に残る。きれい過ぎず、情緒ある色温度。引きの画面の美しさ。幾度も繰り返し訪れる一対一のシーンの緊張感。力のある監督だから、もっと評価されて予算がつくといいな。