いやぁ…
とにかく丁寧に丁寧に(コツコツ?)日常が描かれている。
ある老夫婦の日常と言ってしまえばそうで、視聴者にとってはただの知らない人の話で、なんて事のないものなのだが…だからと言って、観る意味がない訳ではないという?
カットとかコメントとか全てに意味が込められていたからこそ、ちゃんとそう思えた。
その日常の中に、「人間社会」という超普遍的なテーマが盛り込まれているから、お二人の日常を見ること自体に疑問が生まれない。
しかし、最初からテーマ音楽?がやたら綺麗で、“the美しき老後”を見せられそうな感じがして、なんか気分が乗らなかったけど(最初はお二人のこと、見ず知らずの老夫婦としか思えてないわけだし。)
ちゃんと知らぬ間にお二人の生活、心、に魅了されてた。音楽も何ら違和感なく受け止められるようになっていた。
超個人的な好みとしては、“丁寧な暮らし”という見せ方が多めになると少し冷める。人間そんな丁寧に暮らせないし…って気持ちが離れていく。自分とはかけ離れた人の生活なんだ、って消費の気分で見始めてしまう。
でもその丁寧な暮らしができるのは、奥さんの旦那さんへの愛情や、旦那さんの自然への想いがあるからなのだと理解できるのでそこまで冷めずに見ていられるのだなぁと。
ボキャ貧で恥ずかしいけど、「人間」を感じられる作品はやはり良いです。
「人間ってさ…」ってちょっと考えるというか。
うーん、よかった。