あたい

悪人は生きているのあたいのネタバレレビュー・内容・結末

悪人は生きている(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

登場する男たち皆が暴力性をはらんでいる。主人公の夫もそう。一見大人しそうに見えるが、突然楽器を叩きつけて壊してしまう衝動性を持っている。小さなナイフを持ちためらわずに刺して裂く。
まさしく暴力を描いた映画だ。一見陰謀にまつわる映画のように思えるけど、実はシンプルだ。男が女や子供、弱い者に暴力を振るう映画。暴力を振るわれて弱い者がいなくなると、今度は男同士で暴力を振る映画。
暴力を阻止するはずの警察は、結局は何もしない。傍観するだけだ。
静かだけどみっちり暴力で満たされた映画。韓国映画の中では特異な雰囲気があるが、嫌いではない。
※殺し屋のキム・ポプレ氏が良い。ノーカントリーのおかっぱ殺し屋ハビエル・バルデム氏を彷彿させる。
あたい

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