ごっちゃん

ぼくと駄菓子のいえのごっちゃんのレビュー・感想・評価

ぼくと駄菓子のいえ(2015年製作の映画)
3.9
イラっとしたので長文書き綴ります!
映画は良かったんです!

〜子供は親が育てるのか?学校が育てるのか?誰なのか?〜

今の社会、子育てを他人に押し付ける世の中になってるんやないかってめっちゃ思うんですよね。

他の家庭を見て
『あの家の親、子供の育て方が悪い!』
とか。

学校の先生に向かって
『先生ちゃんと指導してください(そんな指導しないでください』

って。

でも親も共働きをしないといけないし、子供を抱える家庭になるとそれを維持するのだけでも凄く大変なんだろうと思う。その影響(社会的な問題)で離婚率も高くなってるんやと思うし。そうなるとシングルマザーの問題だってある。子どもの貧困問題だって。

そうすると家庭で親の教育は行き届かないし、その行き届かないぶんを一人の人間である先生に押し付けるのもおかしいと思う。だって先生だって自身の生活はあるんやし。(福島の子に対するイジメとか…ちゃんと指導しない先生がいるから、先生の質の低下も事実であるとは思うけれど)

親の批判だけ、先生の批判だけで終わるのはこの映画を観たことにはならないと思います。

やっぱり今の社会だからこそ、必要な援助ってあると思うんです。

その必要な援助こそ、この作品で出てくる駄菓子屋であり、例えば『さとにきたらええやん』(2016年/重江良樹)
http://sato-eeyan.com
でいう「子どもの里」やと思うんです。

いわゆるサードプレイス(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サードプレイス)っていうやつですね。

この社会を変えない限り、絶対こういった場は必要です。なおかつこういった子達を助けるためにも、映画を観た一人一人がどうこの「子どもの居場所問題」に取り組むか、つまり市民社会で取り組んでいくか考える事がこの映画のメッセージやと思うんです。

この映画を観た後に、おじさんが
『先生たちがもっとしっかりしてほしい』
とドヤ顔で話してて、おばさんが拍手している姿を観て、イラっとしたのでこちらに書き綴らせて頂きました。

ちゃんと反論すればよかったと思う。

こう書いたからには自分自身で何か出来ないか、サードプレイスを応援できないか、社会人になってから考えて行動していきたいと思います。

子どもを育てる為に個人でそして社会で取り組んでいきたい。
家族に全て丸投げにしようとするどっかの◯法改正案なんて言語道断ですよ。

他人任せにするな!

そう思える映画でした。

監督がまだ学生ということで大きな後ろ盾がないばっかりにあまり大きなところで公開されていません…

でも多くの人に観てほしい。
教育関係の人に上映会を開催してほしい。

長くなりました!

以上です!

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