JOY

太陽の塔のJOYのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
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U-NEXTにて

友人の家で、友人と一緒に見た。
原始美術への傾倒や、調和に対する態度など、岡本太郎に関する知識以外に、詳細な研究や本人の著書など求められることが多くて普段使わない筋肉を使わされている感覚があった。
チベット仏教の曼荼羅や仏教的、社会的な課題への憂鬱など、ちょっと難しいよー、と投げたくなることも多い。

逐一止めて、ワイワイ議論しながら見たい映画。飲酒と喫煙の影響なのか後半の記憶が曖昧な上、後半に関しては各教授の研究に関連した言及が多く、こういった映画の意味を考えた。
チベット仏教の概念やらなにやら、そこまで考えの及ぶ視聴者がどれだけいるというのか。図表に近いアニメーションや解説などが含まれてはいるものの親切なのは途中までで、最後のほうは何も手助けが無く、お前が理解を諦めてどーする、と思ったけど、記憶が曖昧なのもあって強めの否定はできない。

各教授に関しては、お前も批判してる物の恩恵を受けてるだろうがと思ったが、社会的な問題を鉱山のカナリアのごとく批判することもまた、芸術文化の一つの機能であると考えると、この作品自体がグルっとパラダイム転換する気がした。

さまざまな学者の名前を仕入れられる、というのは一つの美点。各分野の主要な論者についてわかる気がする。

何度か見直す必要がある。
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