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太陽の塔のuykiのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
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とにかく情報量が物凄くてメモをとる手も頷きも止まりませんでした。章が進むごとに真理に近づいていく高揚感、よく作り込まれているなと感動。
太郎フリークにより語られる太郎、本人がどこまで考えていたかはさておき、どこまで広がってしまうのか見守ろうと思っていたのにいつのまにか巻き込まれて涙出たし、もうそれだけで存在意義が...。
漠然とは知っているつもりになっていたことが、インタビュー、アニメーション、映像資料、文章が一丸となって襲いかかってくると言いますか...なのに、それだけに終わらず冒頭から所々入ってくる荒野にたたずむ太陽の塔と織田梨沙の画が太古とも未来とも取れる意味深さを帯びてて綺麗すぎるから映画としても成立しちゃう。
特に面白かったのは7章の共鳴と8章の曼荼羅。次元を超えるセオリーはもはやカオスで、でもそれが......色々勉強しなきゃ。

なにより万博記念公園駅に向かうモノレールの中から突如見えてしまうアレ、初めて見たときの衝撃は忘れられないなー。真下に行ってもやっぱり大きくて、整えられた芝生に囲まれてさらに異様だった...。
70EXPOの時代に生きていたかったと何回思ったか分からない私にはとても満足できる映画でした。
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