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闇の子供たちのchichanのネタバレレビュー・内容・結末

闇の子供たち(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

タイの子供の人身売買についてのお話

国を「タイ」と決めたからかタイでは上映禁止になったらしいです

そして出演してる子供たちの心のケアも重視して大人とは撮影は別々だったとか

某国とか仮名の国にすれば良かったのに‥と思いつつ鑑賞

話は「人身売買」「臓器売買」
そして売買の対象者は「子供」

こんな重苦しいテーマに向き合って作成したのは大変だっただろうな

あくまでもこれは「映画」だからこの程度なんだろうけど本当はもっともっとひどいんだろうな‥って思うと言葉が出ない

日本に生まれてきただけでも幸せだ
贅沢やわがまま言ったりしてごめんなさい😭💧って心から思った

売られた子も売られる子も何も悪いことなんてしていない

大人の性の道具として扱われ
鬱憤を晴らすための道具にされ
病気になっても治療さえ受けれない
エイズになったらゴミ箱に捨てられる

最後の最後で江口洋介さんのとった行動に「えーー!そうやったの??」とガックリ肩を落とした

日本人は子供に優しい
(優しくない人も一定数いるけど社会も大人も子供にはだいたい優しい)
子供には苦労をかけたくない
ましてや人身売買なんてとんでもない‼️
って考えるのが日本人だろう

でも自分の子供が病気で心臓移植や腎臓移植で助かるなら?
言い方は悪いけど安値で買えるなら?
私は間違いなく自分の子供を優先する
間違いなく買う側になる

葛藤や罪や色んな気持ちを抱いても佐藤浩市さん夫婦を他人事とは思えない自分がいた

でもタイでは違う
子供は売られてもある程度わかっている
仕方がないことだと諦めている

先進国と発展途上国との違い
国民性の違い
色々と差があるのはわかる

心が苦しかった
江口洋介さんも苦しさが勝ってしまったんだと思う

今でも子供の人身売買は当たり前のように行われている
何もできないけどこの映画を人に伝えることはできる

この作品は病むので落ち込んでる方は見ないことをオススメします

ちゃんと「人身売買」について考えれる時
ちゃんと考えたくなった時
その時にもう一度見ようと思います

私がまだ若かった頃、バブルで日本が浮かれてた時タイやフィリピンに「回春ツアー」みたいなのにしょっちゅう行ってる上司たちが数人いた

その後エイズが発見された時みんな慌ててたのを覚えてる
こぞって検査に行ってたなぁ
そんな昔のことも思い出した作品でした
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